この時期だからこそ、立ち止まって考えてほしいこと
――「数字」と「人生」は、実は同じ方向を向いている
毎年この時期になると、
私は決まって、少しだけ空を見上げます。
寒さの中にも、わずかに春の気配が混じりはじめ、
「また一年が終わり、そして始まるのだな」と実感するからです。
この時期、多くの経営者の頭の中は――
忙しさ、不安、焦りでいっぱいです。
- 売上はこのままでいいのか
- 資金繰りは大丈夫か
- 税金はいくら残るのか
- 来年も、続けていけるのか
誰にも言えず、
家族にも弱音を吐けず、
一人で数字と向き合っている方も多いでしょう。
私は、そういう方々を、これまで何人も見てきました。
数字は「責めるもの」ではなく、「語りかけてくるもの」
数字というと、
「冷たい」「厳しい」「現実を突きつけてくる」
そう思われがちです。
でも、私は違うと感じています。
数字は、
**あなたがここまで必死に積み上げてきた“足跡”**です。
売上が伸び悩んでいるなら、
それは「努力が足りない」という話ではありません。
- どこで無理をしていたのか
- 何を背負いすぎていたのか
- どこに力を使いすぎていたのか
数字は、静かに教えてくれています。
この時期は、
反省のための数字ではなく、
これからを整えるための数字として、
見てほしいのです。
経営者が本当に孤独になる瞬間
私が長年、財務や経理の現場にいて感じるのは、
経営者が一番孤独になるのは――
「判断をするとき」
だということです。
誰かに聞いても、
最後に決めるのは自分。
その重さを、
誰も代わってはくれません。
だから私は、
**「正解を押し付ける支援」**はしません。
一緒に数字を見て、
一緒に悩んで、
一緒に腹をくくる。
それが、私の考える
伴走支援です。
この時期にやってほしい、たった一つのこと
難しいことは言いません。
この時期、
ぜひ一度、こう自分に問いかけてください。
「今年の自分は、よくやったと言えるか」
完璧じゃなくていい。
途中で迷ってもいい。
立ち止まってもいい。
それでも、
ここまで続けてきた事実は消えません。
もし、
数字を一人で見るのがつらいなら、
誰かと一緒に見ればいい。
それだけで、
次の一歩は、驚くほど軽くなります。
最後に
経営は、
気合だけでも、
理屈だけでも、
続きません。
心と数字、両方を整えること。
それができると、
経営は「重荷」から「道」へと変わります。
この時期は、
あなたが怠けている証拠ではなく、
次の段階へ進む前の、自然な揺らぎです。
どうか、自分を責めすぎないでください。
そして必要なら、
誰かを頼ってください。
あなたのこれまでと、これからを、
きちんと一緒に見つめる人間は、
必ずいます。
私は、その一人でありたいと思っています。
