AIを「正しく疑う」ことの大切さ —— 実務者だからこそ持つべき視点
こんにちは。
特定行政書士の中川です。
生成AIが身近になり、 「AIは何でも知っている」 「AIの答えは正しい」 というイメージを持ってしまう方がいます。
しかし、実務の世界では少し違います。
■ AIは“完璧ではない”。だからこそ価値がある
AIは多くの情報を扱い、素早く答えてくれますが、 問題は「正しく見える答えでも時々間違う」という点です。
これは欠点ではなく“特性”です。 そして、この特性こそ、人間の役割を強めている部分でもあります。
■ 人間の仕事は「判断」すること
AIが文章を作り、情報を整理し、提案までしてくれるようになりました。 しかし、
- その情報が本当に正しいのか
- 状況に合っているのか
- お客様にとって適切なのか
- 社会的・法的に妥当なのか
これを判断するのは、人間です。
AIは“材料”を出してくれるだけで、 最終的な意思決定は、経験や価値観を持つ私たちの仕事です。
■ 「AIを盲信する人」と「AIと協力する人」の違い
実務をしていると、AIの情報をそのまま信じて失敗してしまうケースがあります。
逆に、AIの提案をよく読み取り、 必要に応じて修正し、 人間の判断力を加えて仕上げる人は、 AIを非常に大きな力にしています。
この差は、「AIを疑うかどうか」ではなく、 “AIを正しく疑う目を持っているか”の違いです。
■ 正しく疑うとは、AIを敵視することではない
少し意外かもしれませんが、 AIとよい関係を築くためには、次の4つの姿勢が大切です。
- その答えの根拠を確かめる
- 複数の案を比較する
- 自分の経験と照らし合わせる
- 必要なら修正を加える
これはAIを敵視する姿勢ではありません。 むしろ“信頼しているからこそ、一緒に確認する”という感覚に近いのです。
■ 「AIを正しく疑える人」がこれから伸びていく
AIに詳しい人よりも、 AIを俯瞰しながら使える実務者のほうが価値が高まっています。
なぜなら、AIを使う目的は「正しい情報を得ること」ではなく、 “より良い判断を下すこと”だからです。
判断を担うのは人間。 AIはそのための強力な補助ツール。 この構造を理解している方は、これからますます活躍していきます。
■ まとめ:AIを疑うことは、AIを味方にすること
私はAIを使うようになって、 人の判断力・経験・誠実さの重要性をますます強く感じています。
AIを正しく疑える人ほど、AIの本当の価値を引き出せます。
そして、AIはあなたの判断をより確かなものにする“頼れる相棒”になってくれます。
■ 開催情報
ここまで「AIと実務の距離感」について書きましたが、 もしもっと深く知りたいと思われた方のために、 以下の講座情報を参考までに添えておきます。
- 日時:令和7年12月6日(土)午後1時~
- 場所:越前市粟田部町(あいぱーく今立中会議室)
- 参加費:無料(事前申込必要) 本日申込締切
- 対象:AIに興味のある方
- 持ち物:スマホまたはPC グーグルアカウントをお持ちの方は、パスワードもお忘れなく!会場にはWifi環境があり、実践形式で対応予定です。
行政書士中川まさあき事務所(福井県越前市)
