福井県越前市で奮闘中の特定行政書士・申請取次行政書士です。各種許認可、相続、在留資格関連、会社経営、不動産のことでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

新年度、やり直せる人が一番強い。――資金繰りと気持ちの立て直しの話(福井・越前の特定行政書士)

新年度、やり直せる人が一番強い。――資金繰りと気持ちの立て直しの話(福井・越前の特定行政書士)

新年度、やり直せる人が一番強い。――資金繰りと気持ちの立て直しの話(福井・越前の行政書士)

新年度、やり直せる人が一番強い。
――資金繰りと気持ちの立て直しの話

福井県越前市|特定行政書士/ 中川正明

新年度が始まると、空気が少し変わります。人も、組織も、数字も、どこか「仕切り直し」になります。 だからこそ、私はこの時期に、経営者の方にひとつだけ伝えたいことがあります。

「やり直せる人が、一番強い」

うまくいかなかった過去を責めるのではなく、現状を正しくつかみ、必要な手当をし、次の一手を決める。 それができる人ほど、結局は伸びます。

私は行政書士として許認可や手続きを扱いながら、財務の現場にも長く関わってきました。 その中で確信したのは、経営の不安は「数字」だけでなく「気持ち」からも増幅するということです。 そして逆に言えば、気持ちが整うと、数字の打ち手が見えてきます。

新年度に増える「見えない不安」

新年度は、売上が急に上がるわけではありません。むしろ、こんな声が多い時期です。

  • 「4月から固定費が増えるのに、受注がまだ読めない」
  • 「人を雇ったが、回収できるか不安」
  • 「税金や社会保険の支払いが重い」
  • 「補助金を取りたいが、何から始めたらいいか分からない」
  • 「本当は資金繰りが苦しいのに、誰にも言えない」

ここで問題なのは、不安が増えると、判断が遅れることです。 判断が遅れると、さらに不安が増えます。これは経営者の方なら身に覚えがあるはずです。

まず整えるのは「3つの数字」

新年度の立て直しは、難しいことから始める必要はありません。 私は相談の場で、まず次の3つを一緒に確認します。

① 今月末の現金残高(通帳ベース)

会計ソフトの数字より先に、差し支えない範囲で、直近の入出金の流れが分かる資料を拝見できますか。「いま手元にいくらあるか」が最優先です。

② 3か月先までの入金予定(確度別)

「確定」「見込み」「希望」に分けます。希望を確定扱いすると、資金繰りは一気に崩れます。

③ 3か月先までの支払い予定(絶対に逃げられない順)

家賃、給与、外注、税金、社会保険、借入返済…。逃げられない順に並べるだけで、打ち手が見えます。

この3つを整理するだけで、経営者の表情が変わることが多いです。 理由は単純で、不安の正体が「見える化」されるからです。 見えない不安は増幅しますが、見える不安は分解できます。

「打ち手」は、たいてい3種類しかありません

資金繰りの立て直しも、利益改善も、突き詰めるとやることはシンプルです。

打ち手A:入金を早める

  • 請求サイクルを短くする(締日・支払条件の見直し)
  • 分割ではなく「前受・着手金」を取り入れる
  • 売掛回収のルール化(催促のタイミングを決める)

打ち手B:支払いを遅らせる(交渉する)

  • 仕入・外注の支払条件を交渉する
  • 家賃や借入のリスケ・条件変更を検討する
  • 税金・社会保険は「放置」ではなく「相談」へ(手続きの選択肢を確認)

打ち手C:固定費を落とす(短期・中期で分ける)

  • 使っていないサブスクやリースの整理
  • 人件費は“切る”前に「仕事の切り分け」をする
  • 広告費は「測れるもの」から残す

ここで大事なのは、「正しい順番」でやることです。 たとえば、固定費削減ばかり先にやると、気持ちが削れていきます。 まずは入金を早める。次に支払い条件を整える。最後に固定費を落とす。 この順番の方が、精神的にも現実的にも持ち直しやすいです。

新年度こそ「補助金・許認可」を“攻めの道具”にする

補助金や許認可は、困ったときの救急箱にもなりますが、本当は「攻めの道具」です。 しかし現実は、申請書類の負担や要件の複雑さで、後回しになりがちです。

だから私は、こういう形をおすすめします。

「申請のための事業計画」ではなく、

「経営のための計画」を作って、申請に転用する。

先に“経営に効く設計図”を作る。すると、補助金の文章は後から整えればいい。 これが一番疲れません。

相談は「恥」ではなく「技術」です

ここまで読んでくださった方の中には、こう感じる方もいるかもしれません。

「分かってはいる。でも、自分の会社のことになると手が止まる」
「誰かに見せるのが怖い。責められそうで怖い」
「こんなこと相談したら、笑われるんじゃないか」

私は長く財務に関わってきましたが、断言できます。 経営者の悩みは、ほとんどが“似ている”です。 そして、悩みを抱えたまま一人でいる時間が長いほど、打ち手は遅れます。

相談とは、弱さの告白ではありません。“状況を整理し、選択肢を増やす技術”です。 私は「腹を割って話せる関係」を大事にしています。 曲がったことはしませんし、違うと思うことははっきり言います。 ただ、責めたり、追い込んだりはしません。 最後は一緒に、現実的な一歩を決めます。

新年度の「15分点検」――今すぐできるチェックリスト

もし今日、時間が15分だけ取れるなら、次のチェックだけやってみてください。

  • 通帳を開き、現金残高をメモした
  • 今月の入金予定を「確定/見込み/希望」に分けた
  • 今月の支払いを「逃げられない順」に並べた
  • 支払いが厳しいものを1つ選び「相談先」を決めた(取引先/金融機関/専門家)
  • 今月やるべき“ひとつ”を決めた(完璧ではなく、まず一歩)

これだけで、頭の中の霧が少し晴れます。霧が晴れれば、次の一手が見えます。

新年度の資金繰り・手続き「15分整理」

福井県越前市近郊の方/オンライン可。(土日祭日、平日夜間のみ対応可)
「いまの状況を責めずに整理したい」「何から手を付けるべきか決めたい」方向けです。
相談の入口はこちら

相談時にあると助かるもの:通帳(残高が分かるもの)/直近の売上メモ/支払い予定の一覧(手書きでOK)

最後に:今年度のテーマは「整えて、攻める」

新年度は「気合いを入れる季節」でもありますが、本当に大事なのは気合いではありません。 整えることです。 現金の流れを整える。支払いの順番を整える。説明の順番を整える。 その上で、補助金や許認可、計画づくりを「攻め」に変えていく。

私は、数字の話だけで終わらせません。 経営者の孤独や不安も含めて、いったん言葉にして、整理して、次の一歩を決める。 そういう伴走支援をしています。

もし今、胸の奥に引っかかっているものがあるなら―― それは「サイン」かもしれません。 新年度のタイミングで、いったん整えに来てください。 一緒に現実を見て、一緒に一手を決めましょう。

(追伸)私は「何でもできます」とは言いません。
でも、「最後まで責任を持って一緒に考える」ことは約束できます。

© 中川正明 特定行政書士/宅建士/申請取次行政書士

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