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沈みながら泳ぐ

沈みながら泳ぐ

沈みながら泳ぐ時間も、人生には必要なのかもしれない

今年の五月末、一つの区切りを迎えました。

しばらく兼業で勤めていた職場を離れ、今は少し立ち止まりながら、これから先のことをゆっくり考えています。

「次はどうしよう。」「業務提携か」「それともまったく方向性の違う方向を目指すか」

「本当にやりたいことは何だろう。」「それは、誰かの役にたつことなのか」

「この先、どんな毎日を送りたいのだろう。」

そんなことを、これまでになく真面目に考える時間ができました。

若いころなら、きっと焦っていたと思います。

すぐに次を決めなければ。

早く動かなければ。

周りに遅れてはいけない。

そんな気持ちが先に立っていたはずです。

でも今は少し違います。

急いで答えを出すよりも、自分の心が納得する答えを探したい。

そんな気持ちの方が強くなりました。

沈みながら泳ぐ

最近、自分の今の状態を一言で表すなら、「沈みながら泳いでいる」という言葉が一番しっくりきます。

泳ぐことはやめていません。

ちゃんと前へ進もうとしています。

でも、勢いよく水面を進んでいるわけでもありません。

少し沈みながら、水の抵抗を感じながら、それでもゆっくりと手を動かしている。

そんな感覚です。

先が見えないことへの不安が、まったくないと言えば嘘になります。

それでも、不思議と悲観はしていません。

むしろ、この時間は必要だったのではないかと思うことがあります。

休むことにも意味がある

今まで振り返る余裕もなく走ってきました。

目の前のことをこなし、毎日を過ごし、気が付けば季節が変わっていました。

だから今は、少しだけ速度を落としています。

朝、ゆっくりコーヒーを飲む。

散歩をする。

本を読む。本を書く。

これまでの人生を思い返してみる。

これからの人生を考えてみる。

そんな時間が、思っていた以上に充実しています。

忙しいときには見えなかったものが、少しずつ見えてくる気がします。

答えを急がない

これから何をするのか。

どんな生き方を選ぶのか。

もちろん考えています。

いろいろな可能性を調べたり、人の話を聞いたり、自分の経験を振り返ったり。

一つの方向だけではなく、いろいろな角度から眺めています。

若いころは、「正解」を探していました。

でも今は、「納得できる道」を探しているような気がします。・・・いまさら・・・この年で。

人生には、正解が一つしかないわけではありません。

遠回りでも、自分で選んだ道なら、それが一番の近道になることもあります。

年齢を重ねたから分かること

若いころは、立ち止まることを怖がっていました。

止まったら置いていかれる。

そんな気がしていました。

でも今は違います。

立ち止まることは、止まることではありません。

次の一歩を考えるための時間です。

木も冬の間は成長していないように見えます。

でも春になる準備を、土の中で静かに続けています。

人も同じなのかもしれません。

目に見えない時間ほど、大切なことが育っているのではないでしょうか。

小さな幸せに気づく毎日

最近は、以前より空を見上げることが増えました。

風の匂いで季節を感じたり、夕焼けを眺めたり。

慌ただしく過ごしていたころには、気づかなかったことばかりです。

「忙しい」は、心を亡くすと書きます。

なるほど、その通りだなと思います。

今は少しだけ、心を取り戻している時間なのかもしれません。

焦らず、でも止まらず

沈みながら泳いでいます。

でも泳ぐことはやめません。

焦らず。

でも止まらず。

ゆっくりでも、自分のペースで前へ進んでいこうと思っています。

人生には、走る時期もあれば、歩く時期もあります。

そして、ときには立ち止まり、深呼吸する時間も必要です。

今の私は、そんな時間を過ごしています。

この時間が、数年後に「あの時があったから今がある」と思えるように、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。

もし今、同じように立ち止まっている方がいらっしゃるなら、一緒にゆっくり泳ぎましょう。

急がなくても、水はちゃんと前へ流れていますから。

行政書士中川まさあき事務所

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