Claude Codeを活用した総務・経理の業務改善
― Excel・Accessの日常業務を洗い出し、改善から導入まで支援します
「同じ数字をExcelへ何度も入力している」
「Accessで作られた仕組みがあるが、作成者以外は直せない」
「毎月の集計に時間がかかり、経営資料の作成が遅れている」
「業務を見直したいが、どこから手をつければよいか分からない」
中小企業の総務・経理部門では、このような悩みが少なくありません。 一つひとつの作業は小さく見えても、毎日、毎週、毎月と繰り返されることで、 年間では相当な時間を費やしています。
これまでも、Excelの関数やマクロ、Microsoft Accessを利用した 業務改善は行われてきました。 しかし近年は、Claude CodeのようなAIを活用することで、 既存ファイルやプログラムの確認、問題点の整理、改善案の試作を、 これまでより効率よく進められる可能性が広がっています。
ただし、Claude Codeを導入しただけで、 総務・経理の業務が自動的に改善されるわけではありません。 業務の目的や現場の事情を理解せずに自動化すると、 かえって仕組みが複雑になったり、誤った処理を繰り返したりする危険があります。
大切なのは、財務・経理の実務を理解する人間が、 現場の業務を丁寧に洗い出したうえでClaude Codeを活用し、 改善案を作り、検証し、無理のない形で導入することです。
本記事では、ExcelやAccessで行われている日常業務を洗い出し、 Claude Codeを使って改善策を検討し、 試作、検証、導入へ進める流れをご紹介します。
Claude Codeを業務改善にどう活用するのか
Claude Codeは、対話形式で指示を出しながら、 ファイルの内容を確認したり、プログラムを作成・修正したり、 複数のファイルにまたがる作業を進めたりできるAIツールです。
総務・経理の業務改善では、たとえば次のような活用が考えられます。
- 複数のExcelファイルの項目や構成を整理する
- CSVデータの内容や重複項目を確認する
- 既存のVBAマクロを読み取り、処理内容を説明する
- Accessで使用しているSQLやVBAを確認する
- 二重入力や転記が発生している箇所を整理する
- 集計処理を自動化するためのプログラムを試作する
- 入力データを確認するチェックプログラムを作成する
- 業務手順書や操作マニュアルの原案を作成する
Claude Codeの良いところは、単にコードを生成するだけでなく、 現在あるファイルやコードを読みながら、 「どのような処理が行われているのか」 「どこに重複や問題があるのか」を整理できる点です。
特に、過去の担当者が作成したVBAやAccessの仕組みが残っているものの、 現在の担当者が内容を十分に把握できていない場合、 既存の仕組みを読み解く補助として活用できます。
Claude Codeは、業務判断をすべて任せる道具ではありません。 AIが提案したコードや処理方法には誤りが含まれる可能性があります。 特に、給与、請求、支払、税務、社会保険、個人情報に関係する処理は、 実務担当者による確認とテストが必要です。
最初から自動化せず、現行業務を洗い出します
業務改善で最初に行うべきことは、 Claude Codeへプログラムの作成を依頼することではありません。 まず、現在どのような業務が、どのような手順で行われているかを 明らかにする必要があります。
私は、総務・経理の担当者から実際の業務内容をお聞きし、 「誰が」「いつ」「何を見て」「何を入力し」 「どの資料を作成しているか」を整理します。
主に確認する項目
- 業務の名称と目的
- 担当者と確認者
- 作業の頻度と締切
- 作業にかかっている時間
- 使用しているExcelやAccessのファイル
- 会計ソフトや給与ソフトとの関係
- 入力元となる紙資料、PDF、CSVデータ
- 作成する帳票や提出先
- 二重入力や転記が行われている箇所
- 間違いや手戻りが発生しやすい箇所
- 担当者しか分からない処理の有無
ここで大切なのは、現在のやり方を否定しないことです。 複雑に見えるExcelファイルにも、 その形になった理由があります。
得意先ごとの例外処理、上司から求められた独自資料、 会計ソフトに取り込めないデータなど、 現場でしか分からない事情が積み重なっていることがあります。
業務改善は、現場の担当者を責めるためのものではありません。 担当者が努力して補ってきた「見えない作業」を見つけ、 より安全で負担の少ない仕組みに変えることが目的です。
Excel・AccessファイルをClaude Codeで確認できる形に整理します
現行業務を把握した後は、 業務で使われているファイルを整理します。
Excelブックについては、シート名、入力項目、計算式、 名前付き範囲、マクロ、出力帳票などを確認します。 Accessについては、テーブル、クエリ、フォーム、レポート、 VBAモジュールの関係を確認します。
Claude Codeを活用する際は、必要に応じてExcelデータをCSV形式へ書き出したり、 VBAやSQLをテキストとして取り出したりして、 AIが確認しやすい状態にします。
Accessの画面をそのままClaude Codeが操作するというよりも、 テーブル定義、クエリのSQL、VBAコード、サンプルデータなどをもとに、 現在の仕組みを分析する方法が現実的です。
確認する主なポイント
- 同じ情報が複数のファイルに保存されていないか
- 同じ取引先名が異なる表記で登録されていないか
- 手入力で転記している箇所はないか
- 計算式が途中で上書きされていないか
- 不要になったシートやクエリが残っていないか
- マクロの処理が現在の業務に合っているか
- エラー発生時の対応が用意されているか
- ファイルやデータの保存場所が統一されているか
ファイルを調べること自体が目的ではありません。 日常業務の流れとファイルの構造を結びつけ、 「この転記はなぜ必要なのか」 「この集計はどの判断に使われているのか」を確認します。
Claude Codeと一緒に改善案を組み立てます
現行業務と使用ファイルを整理した後、 Claude Codeを活用して改善案を検討します。
この段階では、いきなりすべてを新しいシステムに置き換えるのではなく、 現在の業務を生かしながら、 どこを変更すれば効果が大きいかを考えます。
改善案を検討する基本の流れ
- 業務上の問題を文章で整理する
- 関係するExcel・Accessファイルを特定する
- Claude Codeに既存コードやデータ構造を確認させる
- 改善方法を複数案作成する
- 費用、効果、難易度、リスクを比較する
- 現場に合う方法を選択する
たとえば、売上実績を複数のExcelファイルから集め、 毎月手作業で集計している業務があるとします。
この場合、各ファイルの列名やデータ形式を調べ、 Claude Codeを利用して、複数ファイルをまとめる処理を試作できます。 データ形式が統一されていない場合は、 日付や取引先名、金額の表記をそろえる処理も検討します。
Accessで請求管理を行っている場合は、 既存のクエリやVBAを確認し、 未入金一覧の作成、請求データの重複確認、 会計ソフト取込用CSVの出力などを改善候補として検討できます。
Claude Codeは複数の案を短時間で試すことに向いていますが、 どの案が実務に適しているかを判断するには、 財務・経理の知識と現場への理解が必要です。
改善案は、効果と導入負担を数字で示します
技術的に実現できることと、 実際の職場で継続して使えることは別です。
複雑な自動化を行えば、多くの作業を短縮できるかもしれません。 しかし、担当者が操作できない、修正できる人がいない、 エラー時に業務が止まるという状態では、安心して利用できません。
そのため、改善提案では次の内容を整理します。
- 現在の作業時間
- 改善後に見込まれる作業時間
- 削減できる時間の目安
- 入力ミスや手戻りの減少効果
- 導入に必要な準備
- 担当者が覚える必要のある操作
- 既存ファイルとの互換性
- エラーが発生した場合の対応
- 将来の修正や保守の方法
改善効果の例
月に10時間かかっている集計作業を3時間に短縮できれば、 毎月7時間、年間では84時間の削減になります。
削減した時間を、入金遅延の確認、資金繰りの検討、 部門別損益の分析、経営者への報告など、 より重要な仕事に振り向けることができます。
本番データを使う前に、安全な環境で試作します
Claude Codeを利用した業務改善では、 既存ファイルを直接書き換えるのではなく、 必ずコピーやテスト用データを使って試作します。
特に、請求額、支払額、給与、預金残高、取引先情報、 社員の個人情報などを含むファイルは慎重に扱う必要があります。
試作時の基本ルール
- 元のファイルを必ずバックアップする
- 可能な限り匿名化したテストデータを使用する
- 本番用フォルダと試作用フォルダを分ける
- AIが変更した内容を人が確認する
- 処理前後の件数と金額を照合する
- 例外的な取引でも正しく動くか確認する
- 問題があれば元の方法へ戻せるようにする
たとえば、請求データを集計するプログラムを作成した場合は、 合計金額だけでなく、データ件数、消費税、値引き、 取消データ、未入力項目なども確認します。
「一度正しく動いたから大丈夫」と判断せず、 通常とは異なるデータを含めてテストすることが重要です。
小さな業務から段階的に導入します
Claude Codeを使えば、さまざまな自動化を検討できます。 しかし、一度にすべての業務を変更すると、 現場の負担とリスクが大きくなります。
私は、効果が分かりやすく、 万一問題があっても業務全体に影響しにくいものから 導入する方法をおすすめします。
最初の対象にしやすい業務
- 複数のCSVファイルを一つにまとめる
- 定型的な月次集計表を作成する
- 未入力や重複データを確認する
- 取引先別、部門別の一覧を出力する
- Accessの既存クエリを整理する
導入の流れ
- 対象業務を一つ選ぶ
- 現行データのコピーを用意する
- Claude Codeを使って試作する
- テストデータで結果を確認する
- 担当者に操作してもらう
- 意見を聞いて修正する
- 本番導入する
- 一定期間後に効果を確認する
担当者に実際に使っていただくことで、 作成側には見えなかった問題が見つかります。
入力手順が増えていないか、表示が分かりにくくないか、 エラーメッセージの意味が伝わるか、 従来の帳票が必要ではないかなどを確認し、 現場に合わせて修正します。
導入後も人が確認できる仕組みにします
自動化で最も避けたいのは、 処理内容が分からないまま結果だけが出てくる状態です。
Claude Codeを利用して作成した処理についても、 入力データ、実行内容、出力結果を担当者が確認できるようにします。
また、処理方法、ファイルの保存場所、実行手順、 エラー時の対応、修正履歴などを簡単な文書に残します。 必要に応じて、Claude Codeを使ってマニュアルの原案を作り、 実際の操作に合わせて整えます。
AIを使った業務改善だからこそ、 「誰が最終確認するのか」 「どの数字を照合するのか」 「問題が起きたらどう戻すのか」を明確にすることが重要です。
私が目指すのは、AIに任せきりにする仕組みではありません。 AIの力を借りながら、担当者が内容を理解し、 安心して使い続けられる仕組みを作ることです。
総務・経理の業務改善は、経営数字の見える化につながります
総務・経理の改善は、単なる作業時間の短縮ではありません。 日々のデータが正確に整理され、 必要な資料を早く作成できるようになることで、 経営判断の速度も上がります。
売上、入金、支払、預金残高、未収金、部門別損益などを 必要なときに確認できれば、 経営者は早い段階で問題に気づくことができます。
「売上は増えているのに、なぜ資金が残らないのか」
「どの取引先の入金が遅れているのか」
「どの商品や部門の採算が悪化しているのか」
「数か月先の支払いに問題はないか」
こうした問いに答えるためには、 元になるデータが正しく整理されていることが前提です。
Claude Codeを使ってデータ整理や集計を効率化することで、 総務・経理の担当者は単なる入力作業から一歩進み、 経営に必要な情報を提供する役割を担いやすくなります。
AIだけでは分からない現場の事情を大切にします
Claude Codeは、ファイルやプログラムを分析する力を持っています。 しかし、その会社で長年行われてきた業務の背景や、 担当者が抱えている不安まで自動的に理解できるわけではありません。
「なぜこの確認表が必要なのか」
「なぜこの取引先だけ処理が違うのか」
「なぜ月末だけ手作業が増えるのか」
こうした事情は、担当者と直接話をしなければ分かりません。
私は、これまで、様々な業種で財務、経理、決算、 経営企画、グループ会社管理などに携わってきました。
その経験を生かし、Claude Codeが示した技術的な提案を、 総務・経理の実務と照らし合わせて判断します。
現在の方法を一方的に否定せず、 担当者と腹を割って話しながら、 会社の規模、予算、人員、習熟度に合った改善策をご提案します。
このようなお悩みがあればご相談ください
- Excelファイルが増えすぎて整理できていない
- 同じデータを何度も入力している
- 月次資料の作成に時間がかかっている
- Accessの仕組みを作成者以外が理解できない
- Claude Codeを業務改善に使いたいが方法が分からない
- AIを使いたいが、情報管理や誤処理が不安である
- 経営数字を早く確認できる仕組みを作りたい
最初から大規模な改善計画を作る必要はありません。 まず、現在困っている業務を一つお聞きし、 使用しているExcelやAccessの状況を確認します。
そのうえで、Claude Codeを使うべき部分と、 人が判断すべき部分を分け、 無理のない改善方法を一緒に考えます。
財務経験を活かす
私には金融機関、会計事務所、ケーブルテレビ局、不動産会社などで、 法人決算、財務管理、経営企画、 人事、グループ会社管理に携わってきた経験があり、豊富な現場で培った分析力が持ち味となっています。
JDL、弥生などの会計ソフトのほか、 Excel、Microsoft Accessを利用した業務管理にも 長年関わってきました。
Claude Codeをはじめとする新しいAI技術も取り入れながら、 単なるプログラム作成ではなく、 総務・経理の現場で本当に役立つ業務改善をご提案します。
私が大切にしているのは、 派手で複雑なシステムを作ることではありません。 現場の方が無理なく使え、数字を正確に把握でき、 経営者の判断に役立つ仕組みを作ることです。
現在のお困りごとを丁寧にお聞きし、 改善案の提案、試作、導入、導入後の確認まで、 最後まで責任を持って伴走します。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。
Claude Codeを活用すれば、 ExcelやAccessで行っている業務を見直す選択肢は広がります。 しかし、AIを導入すること自体が目的になってはいけません。
大切なのは、日常業務の中で何に困っているのかを明らかにし、 担当者の負担を減らしながら、 正確な経営情報を早く確認できるようにすることです。
私は、これまでの財務・経理・経営管理の経験を より多くの方に役立てていただくため、 ChatGPT上でGPTアシストを公開しています。 また、実務経験や業務改善に関する考え方をまとめた書籍を Kindleで出版しています。
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AIを使った業務改善は、 最初から大きな仕組みを作る必要はありません。
まず、一つのExcel集計を見直す。 一つのAccessクエリを整理する。 一つの転記作業を減らす。
そのような小さな改善を積み重ねることが、 無理なく続けられる業務改善につながります。
Claude Codeという新しい道具と、 これまで積み重ねてきた財務・経理の実務経験を組み合わせ、 皆さまの会社に合った改善を誠実に支援してまいります。
※Claude CodeやAIが作成・修正したプログラム、集計結果、帳票については、 必ず担当者による確認とテストを行ってください。 個人情報、給与情報、取引先情報、財務情報などを扱う場合は、 自社の情報管理方針や利用規約を確認し、 バックアップやアクセス制限などの安全対策を講じる必要があります。
