外国語キーボード入力の基本:海外事情と日本での設定方法
外国語キーボード入力の基本:海外事情と日本での設定方法
海外の人は、ワードなどで文字を入力するとき、日本と同じ「日本語キーボード」を使っているわけではありません。
とはいえ、必ずしも「その国専用の物理キーボード」を使っているとも限りません。
現在は、多くの国で共通の英語配列(US/UK)キーボードを使いつつ、OS側の言語設定を切り替えて入力する方法が一般的になっています。
ここでは、
- 海外ではどのように外国語を入力しているのか
- 日本で外国語入力を行うときの現実的な方法
- Windowsでの言語追加・IME切替・スクリーンキーボードの使い方
を整理して解説します。
1.海外におけるキーボード入力の実情
海外では、次のようなパターンがよく見られます。
- 英語圏:英語配列キーボード(US/UK)でそのまま入力
- 韓国:ハングル+英語が併記されたキーボードが一般的だが、US配列+ハングル入力設定だけで使う人もいる
- ヨーロッパ諸国:その国専用の配列(ドイツ語配列・フランス語AZERTYなど)と、US配列キーボードの両方が普及
- アラビア語圏・ロシア語など:英語配列+OS設定で切替、または現地配列キーボード
つまり、
「その国の言語用キーボードが絶対」ではなく、
物理キーボードは共通の英語配列を使い、OSの言語設定とキーボードレイアウトを切り替えて入力する
という使い方がかなり一般的です。
2.日本で外国語入力をしたい場合の選択肢
日本で、あえて外国語(英語・ハングル・中国語など)を入力する必要がある場合、主な方法は次の3つです。
- Windowsで言語パックを追加し、IMEを切り替えて入力する(最も一般的)
- スクリーンキーボードを使って入力する(特殊文字・記号用)
- 外国語配列の物理キーボードを購入して使う(長文入力や専門用途向け)
中でも、①言語パック+IME切替が最も現実的で、海外でも広く行われている方法のようです。
3.Windowsで外国語入力を使えるようにする手順
ここでは、Windowsで外国語入力を使えるようにする基本手順を整理します。(バージョンにより画面表記は多少異なる場合があります)
ステップ1:言語の追加
- 画面左下のスタートボタンをクリック
- 設定(歯車アイコン)をクリック
- 「時刻と言語」または「言語」を選択
- 「言語の追加」をクリック
- 入力したい言語(例:韓国語、英語、中国語など)を選択し、インストール
これで、その言語用の入力ツール(IME)がWindowsに追加されます。
ステップ2:IMEの切り替え
言語を追加すると、画面右下のタスクバー(通常は「A」「あ」「JP」などと表示されている部分)に、新しい言語が表示されるようになります。
- マウスでアイコンをクリックして切り替える
- ショートカットキー(Alt+Shift/Windowsキー+スペースなど)で切り替える※設定やバージョンにより異なる
これで、日本語入力と外国語入力を、ソフトウェア上の切り替えだけで行うことができます。
4.スクリーンキーボードの使い方と限界
物理キーボードを交換せずに外国語の特殊文字を入力したい場合、スクリーンキーボードを利用する方法もあります。
スクリーンキーボードのオンにする手順
- スタートボタンをクリック
- 設定をクリック
- 「簡単操作」(または「アクセシビリティ」)をクリック
- 左側のメニューから「キーボード」を選択
- 「スクリーンキーボードを使用する」をオンにする
すると、画面上にキーボードが表示され、マウスで一文字ずつクリックして入力できるようになります。
ただし、
- 一文字ずつクリックするため入力速度は非常に遅い
- 長文入力には向かない
といったデメリットもあり、実務での常用にはあまり向いていません。
5.外国語キーボードを購入するのはどんな場合か
長文を頻繁に入力する、現地と同じ配列で練習したい、といった場合には、外国語配列の物理キーボードを購入する選択肢も有力です。
- 英語キーボード(US/UK配列)
- ハングル配列キーボード
- 中国語配列キーボード など
基本的には、
- 英数字のキー位置はほぼ共通
- 日本語キーボードの「かな刻印」が、ハングルやその言語の文字に置き換わるイメージ
- 記号の位置は配列によって多少異なる
という違いがあります。
外国語学習や業務でその言語を多用する場合は、物理キーボード+言語設定を組み合わせると、入力ストレスが大きく減ります。
6.まとめ:今は「キーボードを替える」より「設定を替える」時代
かつては、「外国語で入力する=専用キーボードを買う」というイメージが強かったかもしれません。
しかし今は、
- OS側で言語とキーボードレイアウトを切り替える
- 必要に応じてスクリーンキーボードを補助的に使う
- 本格的に使う場合は専用キーボードを追加で用意する
という順番で考えるのが、海外の実情とも整合的で、現実的な運用です。
日本に在住する外国人の方は、どのように文字入力をしているのかと気になったので、このような記事にまとめてみました。
