
高齢者を対象とした詐欺や悪質商法が後を絶たない昨今、私たち行政書士として、皆様の生活の安心を守るための情報をお届けすることが重要だと考えています。まず、どのような詐欺が高齢者を狙っているのかを知ることが防止の第一歩です。例えば、「特殊詐欺」と呼ばれる振り込め詐欺や、架空請求詐欺が代表的です。また、悪質商法では、不要な商品やサービスを高額で売りつける手法がよく見られます。
具体的な対応策
- 疑わしい電話やメールに注意 予期しない電話やメールでお金を要求された場合、すぐに応じず、まず家族や信頼できる相談先に確認してください。
尚、電話は基本的に留守電又は迷惑電話防止機能を使うことで格段に予防効果があがるといわれています。(電話受電の際、「この通話は迷惑電話防止のため自動的に録音されます。」などのメッセージが最初に流されることで、相手が警戒して電話を切るということが多いからです。また、嘘のメールは珍しいものではなく頻繁に無差別、無秩序に配信されます。メールのフィルタ機能によりこれらのメールを迷惑メールとして振り分けたり、一番肝心なのは、メールを受信しても無視することが何よりの防止策になります。不用意にアクセスしたり、返信したりしないことが重要です。 - 地域コミュニティの活用 地域の見守り活動や詐欺防止の講習会への参加は、有益な情報を得るための良い方法です。警察官による出張出前講座や、地元老人会などによる寸劇披露などもとても重要な取り組みの一つといえそうです。
私たちは、地元の身近な相談窓口として、適切なアドバイスを提供することができます。また、トラブル解決に向けた文書作成や行政手続きの支援も行っています。詐欺被害は誰にでも起こり得ますが、防ぐための知識と準備でそのリスクを大幅に減らすことができます。もしお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。 - 契約書や請求書の詳細をチェック 悪質商法に巻き込まれないためには、契約内容を細かく確認し、納得がいかない場合はサインしないことが大切ですが、どのような契約に関しても契約書の内容のすべてに目を通す方は少ないのではないでしょうか。これは一般的に不特定多数の相手の契約書や約款は予め公的に認証を受けていることが多く、特に重要な説明事項は別として、約款などのすべての条項を信用して読まなくても特に問題がなければそれで済むというのが実態なのかもしれません。もし、個別の契約において内容の確認や留意事項などに不安があるようなことがあればその内容のチエックを行政書士が承ることも可能です。