「経営統合に向けて協議しているホンダと日産自動車が2026年の統合を目指していることがわかった。」という主旨のニュースがUPされました。
経営統合というと大企業のことであって中小企業には関係ないと思われがちですが、そうでもない場合もあります。今日は、具体的にどのようなものが考えられるかについて図解で解説してみたいと思います。
中小企業では、グループ会社を構成することも多く、出資関係も複雑になっている例もめずらしくありません。
下記の図の通り、経営の全体像を構図でイメージすると分かりやすいです。あくまでも例に過ぎませんのでその旨予めご了承ください。
左側が現在の経営の構図であり、右側が経営統合後の構図の例ということになります。
経営統合には、➀水平統合、②垂直統合、③多角統合の3つがあるとされていますが、例示は多角統合と考えられる例のひとつになります。
これらの計画を具体化するには、会社法、税法などに関する問題点や財務上、企業運営上の問題点などを総合的に検証するとともに、メリットとデメリットを比較検証する必要があります。このことから、公認会計士、税理士、司法書士といった各方面の専門家の先生によく相談してことにあたるということになります。経営統合を考えるきっかけとしては、経営統合により市場競争力を強化したいと考えたり、グループ企業の一部が累積赤字の拡大に直面し経営の合理化を迫られる、あるいは、事業継承を念頭として株式出資比率の見直しを図りたいなどといったことが考えられます。