
行政書士試験まで残り2か月。この時期になると、焦りや不安を感じる方も多いのではないでしょうか。「思ったより進んでいない」「記憶が定着していない」「このままで大丈夫か…」そんな思いを抱くのは自然なことです。
この記事では、福井県を拠点に活動する特定行政書士の視点から、AI(人工知能)を活用して、残り2か月を最大限に活かす効率的な直前対策をご提案します。北陸エリアで独学をしている方にも役立つ内容をお届けします。
ラスト2か月にこそ活きる!AIを活用した行政書士試験直前対策
AIで時間と理解を「圧縮」する
残された時間が限られる中で、効率性は何よりも重要です。ChatGPTのような対話型AIや音声AIツールを使えば、わからない箇所を即座に質問・解決でき、テキストを読み込む時間を短縮できます。
特にこの時期におすすめしたい活用方法は次のとおりです:
- 過去問や模試の解説をAIに要約してもらう
- 頻出条文の要点をまとめて質問する
- 記述式の答案をAIに添削させることで短時間で弱点を把握
- 音声AIで通勤・家事中も耳から学習
直前期は「何をやるか」だけでなく、「何を捨てるか」の判断も重要。AIのサポートを借りて、取捨選択のスピードを上げましょう。
想定外の質問に“慣れる”訓練もAIならできる
実は、AIを使う最大のメリットの一つが、「想定外の角度からの設問に触れられる」ことです。本番で「これは何を聞いてるの?」という問題に出会ったとき、初めての感覚だと慌ててしまいます。
ChatGPTなどに「少しひねった問題を出して」と依頼すれば、一般的な模試では体験できないような“練習の場”を持つことができます。これにより、本番で頭が真っ白になる瞬間が来ても、「あ、この感じは想定内だ」と自分を落ち着かせることができるのです。
残り2か月でのAI活用には注意も必要
法改正や制度変更に注意を
AIが提示する情報は必ずしも最新版とは限りません。特に2023〜2024年にかけて改正された法令については、公式テキストや法令集との照合が必須です。
直前期であっても、誤った情報を覚えてしまうと命取りです。AIの回答を盲信せず、根拠となる条文に必ず立ち返りましょう。
頼りすぎは禁物。人間の判断がカギ
AIは便利ですが、すべてを任せてしまっては本末転倒です。重要なのは、「AIに任せる部分」と「自分の頭で考える部分」を切り分けることです。
記憶の定着には繰り返しのアウトプットが不可欠です。AIを使って効率化しつつ、過去問演習や記述問題は手を動かして対応する。そうした「併用」が最も効果的です。
福井の受験生がAIを活かす理由と環境
地方の独学環境をAIがカバーする
福井をはじめとする北陸地方では、都心のように受験指導校が豊富とは言えません。講義を直接受ける機会が少ないため、独学が主になる方が多いのが実情です。
そのような環境において、AIは“疑問解消のパートナー”として心強い味方になります。孤独になりがちな学習を支えてくれる存在です。
AI活用法
- スマホの音声AIで条文を読み上げさせ、耳から記憶
- ChatGPTで間違えた問題の解説を要点化
- 自作の記述問題をAIに採点させ、内容の不備を発見
どれも高価な機材は不要です。手元のスマホやPCで、すぐにでも実践できます。
残り2か月の戦略は「AI×人間の力」の融合
直前期は精神的にもプレッシャーが強まりがちです。そんな時にこそ、冷静に戦略を練り直すことが大切です。
- 時間管理
- 弱点の把握
- 復習の優先順位付け
これらをAIに“部分的に任せる”ことで、精神的な負担も軽くなります。AIは「人間の代わり」ではなく「パートナー」。そう考えることで、残り2か月を無駄なく過ごせるはずです。
想定外の設問で「頭が真っ白」になるのは必然
行政書士試験の本番では、誰もが必ず1問は「これは何を聞いているのか?」と戸惑うような設問に出会います。そのとき、「頭が真っ白になる」のはごく自然な反応であり、むしろそれを“想定内”として準備しておくことが合格へのポイントです。
大切なのは、「あの瞬間」が来たときにどう行動するかを事前に決めておくことです。たとえば:
- 深呼吸を3回してから、次の問題に進むと決めておく
- 目を閉じて10秒だけ思考を整理し、冷静さを取り戻す
- 「わからなくても他の人も同じ」と自分に言い聞かせる
- 自分を奮い立たせるような好きな曲を思い出して切り返す
こうした自分なりの“リカバリールーチン”を持っておくことが、本番でのパフォーマンス維持に繋がります。
特定行政書士として伝えたい、直前期の心構え(福井・北陸エリアの皆さまへ)
AIを取り入れた学習法に興味があっても、「実際にどう使えばいいのか」「自分に合っているのか」と迷う方もいらっしゃるでしょう。そんなときに大切なのは、「自分で試してみて、手応えがあるものを残す」という姿勢です。
直前期は、これまでのやり方を大きく変えるのではなく、これまでの学習にAIという“補助ツール”を少しずつ加えてみる感覚が最も現実的です。
また、本番では誰もが一度は「想定外の設問」に出くわし、思考が止まる瞬間を経験します。それは“異常”ではなく“必然”です。だからこそ、「その瞬間をどう乗り越えるか」を事前にシミュレーションしておくことが、合格への重要な準備となります。
特定行政書士としての受験経験・実務経験を通じて言えるのは、試験において必要なのは完璧さではなく、冷静さと回復力だということです。
福井をはじめとする北陸地域で頑張っている皆さんが、この残り2か月を有意義に、そして自分らしく走り抜けられることを願っています。
行政書士中川まさあき事務所(福井県越前市)